綺麗な風景をカメラに収める方法
もくじ
川や海、山などの大自然を見たとき、つい写真を撮りたくなりますよね。
「綺麗な風景の写真を思い出に残したい!」
でも、どうやったら綺麗に撮影できるのか分からない…と思う人もいますよね。
ということで、この記事では「綺麗な風景をカメラに収める方法」と題して解説していきます!
今までなんとなく風景を撮っていた人でも、この記事を参考にして広大でダイナミックな風景写真を撮影してみませんか?
風景写真のカメラ設定
綺麗な風景を撮影するには、適切なカメラの設定が欠かせません。人を撮影するときと風景を撮影するときでは、カメラの設定を変えた方が鮮やかな写真が撮れます。ここからは、4つに分けて設定方法を解説していきます。
絞り値をF8〜F11に設定する
綺麗な風景写真とは、全体的にピントが合っている写真です。そのためには、絞り値をF8〜F11で設定しましょう。奥行きのある風景でも、手前の被写体も奥一面に広がる空にもピントが合います。そうすると、シャープでハッキリとした風景写真を撮影できます。また、メーカーによって設定は異なりますが、撮影モードを「絞り優先オート」にすることでも綺麗に撮影できます。
ホワイトバランスをシーンに合わせて調節する
風景の色合いによって、写真の仕上がりは変わります。海や川では青さを強調し、森や林では緑映えさせ、夕日であれば赤を目立たせます。そのためには、ホワイトバランスで調節しましょう。「色合いって、人それぞれ感じ方が違うし、どうすればいいの?」と不安に思う人もいるでしょう。しかし、一眼レフには自動モードがあるため、以下を参考にモードを切り替えるだけで鮮やかな色合いで写真が撮れます。
シーン | 設定 |
晴天の野外の光 | 太陽光 or 晴天 |
青空・海の青さを強調したい時 | 蛍光灯 |
夕日のオレンジを強調したい時 | 曇天 |
露出補正を明るさに合わせて調節する
通常の一眼レフであれば、色の明るさを自動調節してくれる機能があります。しかし、被写体の色によっては、自分でコントロールすることで、より綺麗な風景を撮影できるでしょう。露出補正は、「ー1.0や+3.0」などで調節できます。昼間の明るい空や海、夜のイルミネーションなどを鮮やかに撮影したいときは、明るめの設定「+1.0〜+2.0」で撮影してみてください。明るく透明感のある青い空・海が撮れますし、綺麗なイルミネーションの撮影ができます。逆に、暗い夜空を撮影するときは「ー1.0」ほどで撮影すると、暗めの補正がかかるため、夜らしくコントラストのある写真になるでしょう。
状況 | 設定 |
昼間の空や海、イルミネーション | プラス設定で明るめに撮影 |
夜空 | マイナス設定で暗めに撮影 |
風景写真に最適なカメラのレンズは?
美しい風景を撮影するには、どんなレンズを選べばいいのでしょうか。結論から言えば、広角レンズがオススメです。広大な風景をより広く撮影できますし、ダイナミックさを写真に収めることができるからです。もし海をズームで撮影すれば、広大さと雄大さが伝わりません。風景の撮影に限っては、広角レンズするのがオススメです!
風景撮影のテクニック
ここからは、カメラの設定ではなく、より綺麗な風景を撮るためのテクニックを4つ紹介します。少し工夫するだけで、プロっぽい写真が取れるようになりますよ!
奥行きを演出する
のっぺりとした平坦な写真は、印象に残りません。反対に、奥行きがある写真は、カッコイイです。そんな写真を撮るためには、被写体をうまく活用しましょう。あえてモノや人を手前に写したり、ローアングルで撮影したり、被写体のラインを意識したりして撮影してみてください。そうすれば、よりダイナミックな風景を演出できます。
被写体の向きを考える
奥行きを出しつつ、バランスの良い風景写真を撮るには、被写体の向きを考えましょう。上の写真のように、オブジェが右に向いている場合、構図としてオブジェを写真の左側に入れて撮ることで、全体のバランスを取っています。もしオブジェを写真の右側に入れて撮影すれば、不自然な印象になってしまうでしょう。被写体を入れて風景を撮影するときは、向きを意識して撮影してみてくださいね。
光の向き「順光」「逆光」「斜光」
風景写真に欠かせないのが、光をどう活用するかです。光次第で、写真の出来栄えが変わると言っても過言ではありません。
もっとも基本的な光の活用法は、順光です。被写体に対して、正面から光が当たり、撮影者の背後に太陽がある状態です。正面から光が当たることで、海ならより青っぽく撮影できます。
次は、逆光です。少し撮影しにくいため、上級者向けと言っていいかもしれません。しかし、使いこなせれば、インパクトのある写真が撮影できます。逆光の状態で、露出補正をプラスに設定すれば、神々しいな写真が撮れるでしょう。
最後に、斜光です。斜めから光が差し込むため、ドラマチックな演出ができます。山などを撮影するときに、正面から光が当たるより、斜めからの方が立体感があり、ストーリーを感じさせる写真になりますよ。
構図は水平が基本
風景を撮影するときは、基本的に水平を意識してください。特に海などを撮影するときは、水平線がまっすぐになるように撮影しましょう。わざと斜めにするテクニックもありますが、あくまで上級者向け。「でも、なかなか水平に撮影できないよ」と思う方は、グリッド線を表示させて撮影することをオススメします。線に合わせるだけで、誰でも水平な写真を撮ることができます。まとめ:綺麗な風景をカメラに収める方法
いかがでしたでしょうか。風景写真をカメラで収めるときは、少し工夫すると良い写真が撮れます。本記事を参考に、あなたの感動を思い出に残してみませんか?
・ホワイトバランスはシーンによって調節する
・露出補正は明るさに合わせて調節する
・風景写真には広角レンズがオススメ
・被写体の向きを考える
・光の向きを意識すればドラマチックな写真になる
・構図を水平にする