【脱・初心者】カメラ撮影の6つの基本
もくじ
「友達から撮影を頼まれたけど、暗くて顔がぼやけてしまった…」
「趣味でカメラ撮影しているけど、もっと上達したい!」
こんなことで悩んでいませんか?
カメラの設定って、専門用語が多いし、英語やカタカナばかりでわかりづらいですよね。
しかし、イメージ通りの良い写真を撮影するには、カメラの基本を理解することが不可欠です。スポーツや勉強でも「基本」の土台がなければ、発展・応用はできません。それはカメラでも同じこと。カメラ撮影の基本を学ぶことで、高度なテクニックが使えるようになるのです。
わたし自身、2017年からフリーのカメラマンとして独立しており、カメラ撮影の基本を胸に、ウェディングフォト、プロフィール撮影でおおくの方を撮影しました。また、カメラマン独立講座も主催しており、受講生の方に基本の重要性をお伝えしています。
この記事では『カメラ撮影に必要な6つの基本』をお伝えします。
誰でもかんたんに実践できる基本だけを、わかりやすく記事にしました。
これであなたも脱・初心者を果たし、ワンランク上の写真を撮って「プロのカメラマンみたい!」と尊敬されること間違いなしです!
カメラ撮影に必要な6つの基本
カッコイイ写真を撮ろうと、おおくの人がいきなり高度なテクニックをためしがち。しかしそれでは、腕の立つカメラマンにはなれません。まずはカメラ撮影の基本を身につけましょう。
・構え方
・露出補正
・ホワイトバランス
・ISO感度
・絞り(F値)
・シャッタースピード
①カメラ撮影の基本:カメラの構え方は「カメラと一体になる!こと」
まずは、基本その1。カメラの構え方からみていきましょう。
カメラの構え方において、いかに手ブレを無くすかがポイント。構え方の基本ができていないと、ブレブレの写真になってしまいます。
ブレない写真を撮るには、5つを意識してください。
・脇を締める
・腕を体に付けて固定する
・額をカメラに固定する
・足を肩幅より少し広く開いてどっしり構える
・膝を軽く曲げる
あとはシャッターを指の腹を使って、ゆっくり切るだけ。撮影後、写真を見返して手ブレが起きていないか、必ず確認をしましょう。
これでプロのような写真を撮る準備が整いましたね!
②カメラ撮影の基本:露出補正は「明るい写真を暗く、暗い写真を明るくする機能」
続いて、基本その2。露出補正の設定です。
露出補正とは、写真の明るさを調節する機能です。カメラ設定の「−3とか+2」で表示されるあれですね。
露出補正の基本を実践するだけで、イメージ通りの綺麗な写真を撮影できます。設定方法は、明るさに応じて数値を変えるだけ。撮影した写真が暗かったら”プラス”に、明るかったら”マイナス”にしましょう。
撮影は3ステップで撮影してくださいね。
注意点が1つ。背景色が白か黒の場合です。
なぜならカメラは、グレー色を基準に明るさを調節します。そのため、背景に影響を受けて、被写体の明るさを間違えやすくなってしまうのです。
白い部屋や黒い壁での撮影は、いつも以上に明るさをチェックして、露出補正するようにしましょう。
③カメラ撮影の基本:ホワイトバランスは「モード切り替えで自然な色を演出する機能」
基本その3は、ホワイトバランスです。
ホワイトバランスとは、撮影場所の光に合わせて、色味を肉眼に近くなるように調節する機能です。色はそれぞれの特徴をもっているため、見え方が変わります。わかりづらいので例を挙げますね。
3つ環境において、おなじ白色の被写体があるとします。
・蛍光灯の部屋の中での白
・朝9時の外での白
・夕方18時の外での白
同じ白でも、環境次第で見え方が違います。朝では青みがかった白、夕方では赤みがかった白になります。この違いを調節するのが、ホワイトバランス。
正しく調節することで、シーンに最適な写真を撮影できます。たとえば、家族団らんの写真を撮りたいときは温かみのある雰囲気を演出でき、夏の冷たい飲み物の写真を撮りたいときは冷たさを強調する雰囲気を演出できます。
調節の方法は簡単です。
通常のカメラには、色々な状況に自動で調節してくれる「オートホワイトバランス」機能が付いています。しかし、自動調節のため、撮影環境や、思い通りの色味にならないこともあります。
一方でマニュアルでホワイトバランスを調節することもできます。そのため、モードを使い分けるだけで、ワンランク上の写真を撮影できます。
ホワイトバランスの使い分けのポイントは5つです。
環境 | モード |
自然な色合い | 『オート』 |
晴天の野外の光 | 『太陽光 or 晴天』 |
室内の白熱電灯 | 『電球』 |
青空・海の青さを強調したい時 | 『蛍光灯』 |
夕日のオレンジを強調したい時 | 『曇天』 |
④カメラ撮影の基本:ISO感度で「明るさを調節する」
基本その4は、ISO感度です。
ISO感度とは、レンズが光を受けるときの度合い・感度のこと。100〜6400ほどの数値で表されます。言い換えれば「どれだけ光を増幅させるか決めて、明るさを調節する機能」と理解すればいいでしょう。
ISO感度で注意すべき点は暗い場所での撮影です。撮影場所が暗く、適正ではないISO感度だと、ボヤけてしまったり、写真にノイズが入ったりするからです。その原因は、感度が低いから。
どういうことが起きるか具体的に言えば、暗い公園で走っている自転車を撮影するとします。ISO感度が適正値でないと自転車はブレてしまいます。適正値だと、自転車はブレずに動きを止めた状態で綺麗に撮影できます。
感度をあげる(数値をあげる)ことで暗い場所でもシャッタースピード早くでき、その結果、暗い場所でも手ブレが起きなく、綺麗な写真を撮れます。※シャタースピードは下記にて説明
ただ1つ注意点。感度が高すぎると写真にノイズが入って、ザラザラした砂絵のような仕上がりになってしまいます。
目安の適正値は以下の通り
状況 | ISO感度 |
晴天の昼間の撮影 | 100〜800 |
曇天や夕方、夜間の撮影 | 800〜3200 |
夜間の動体の撮影 | 3200以上 |
ISO感度の適正値を把握して、ブレない綺麗な写真を撮りましょう。
⑤カメラ撮影の基本:絞り(F値)は「ピントを合わせたり、わざとぼかしたりする機能」
基本その5は、絞り(F値)です。
絞りとは、レンズから入る光の量を調節すること。F値とは、絞りを数値で表したものです。効果は2つあり、写真を明るさの調節とぼかしの調節です。
写真の明るさは、レンズから入る光の量を増やすことで、明るい撮影ができます。
一方で、ぼかしの調節は、特定の被写体にピントを合わせて、その他(背景など)をぼかす効果があります。
ぼかしを具体的に説明すると、テーブルの上にお皿に載ったケーキがあったら、テーブルをぼかして、ケーキのみにピントを合わせられます。そうすると、より被写体が強調され、臨場感のある撮影ができます。これだけでも、脱・初心者できそうな気になりませんか?
調節方法は、簡単です。
絞り | F値 | 明るさ | ぼかし |
開ける(開放) | 小さくする | 明るくなる | 大きくなる |
締める(絞る) | 大きくする | 暗くなる | 少なくなる |
⑥カメラ撮影の基本:シャッタースピードで「新幹線もブレずに撮れる!」
最後の基本その6は、シャッタースピードです。
シャッタースピードとは、レンズが開いてから閉じるまでの時間のことです。1/60、1/125、1/250などで表されます。1/1→1秒間シャッターが開いている、1/60→0.1秒間シャッターと表現します。シャッタースピードを調節することで、速く動く被写体をぶれること撮れたり、一方でスピード感・躍動感あふれる写真を撮れたりできます。
具体的な設定の方法は、以下の通り
速く動くものを止まっているように見せたいとき
・シャッタースピードを速くする、1/60→1/125→1/250
速く動くものを躍動感あふれるように見せたいとき
・シャッタースピードを遅くする、1/60→1/30→1/1
状況に応じて、シャッタースピードを変えることで、バリエーションあふれる写真を撮ることができますね。
まとめ:カメラ撮影の6つの基本
いかがでしたでしょうか。長くなったので、最後にまとめておきます。
・構え方は、「カメラと一体になる!」ことを意識する
・露出補正で、「明るさを調節する」
・ホワイトバランスで、「雰囲気を演出する」
・ISO感度で、「暗い場所でもブレずに撮影!」
・絞り(F値)で、「被写体を強調しよう!」
・シャッタースピードで、「スピード感あふれる写真に!」
以上です。基本6つを意識するだけでも、脱・初心者できますよ!
焦らずに、基本から1つずつ身に着けていきましょう。